これ以上年寄りを優遇してどうするんだろう。

http://www.asahi.com/business/update/0421/TKY201204200844.html

NTTグループが、65歳までの働ける人を雇うための原資を、働き盛りの層から奪っていくそうだ。とすると、その手前での転職者が続出することは間違いなく、昔言われたプログラマ35歳限界説も業界のてっぺんからホンキで取り組まなければならないだろう。


NTTグループがプログラマを抱えている訳ではないが、もともとエンジニアというのは、プログラム言語を操れる(外国語をしゃべれる)という一定の能力として評価されるが、プログラムが書けるだけではそれ以上にはならない。35歳も過ぎれば管理職にもなるし、プロデューサーという訳の分からない仕事にも就くことになるだろうが、そこに大量の人数が要らないことは最初から明らかである。

とすると、35歳から年を取ると単純に給与が上がるということがそもそもおかしかった訳で、右肩上がりの高成長に支えられてきた制度でしかなく、それが崩れた日本の今の現状からすれば、単純労働に近い低賃金の職務をたんたんとこなせる人、つまりは高年齢を雇う方が割がいいことが証明されてきてしまっている。

これによって何が起こるかはあきらかで、二極化でしかない。
仕事を与える者と与えられる者。それらから搾取する者と搾取される者という言い方もできる。
その境目がくっきりと表れてきて、一億総中流なんていうことが遠い昔の記憶となり、どっちかに分かれてくる。これは何も社長になればいいということではなく、農業だろうが水産業だろうが、株主・オーナー、あるいは経営者の立場と、労働者の立場のどちらを意識の上で選択するか、だ。