ルーズソックスとヒップホップにみる若者ファッションとゆとり教育

最近、ルーズソックスをはくJKを見かけない。
ヒップホップやラップミュージックに端を発するダボダボファッションの若者も減ったような気がする。腰履きという?ズボンを意味無く下げた位置で履く奴が少し残っている感じ。

これらを強引にまとめると、ルーズ・ダボダボ、つまりは体にフィットさせないゆったりとしたものであり、体の線が出ないファッションが一時期もてはやされたが、最近は下火になってきている。

僕はこれには、若者世代の上手な流行の作り方があると思えてならない。女子高生は一人前の女性になる前段階だから、総じて足が太い。特にひざよりしたは大人の女性になってハイヒールを履くようになったりすると、男性が好む足首の細さが仕上がっていくが、JKのそれは大根のようだ(失礼!)。

ただし、その欠点を上手に隠して流行させたのがルーズソックスであり、一方、あまり身長の高くない男子達もダボダボの腰履きパンツによって短足を隠している。

ルーズソックスは日本発、ヒップホップやラップファッション=ダボダボはアメリカ発、という違いはあれども、その世代の若者達は自分達の欠点を上手に隠すファッションを取り入れ、流行させている。
その点で、最近の若い社会人や大学生あたりの男性の髪形も気になって仕方が無い。ツンツンと出来るだけ変な方向に跳ねさせ、それをワックス等で固めるようだ。おじさんからすると、寝ぐせとそれの区別がつかない。どうも、朝遅く起きちゃったのでそのまま出てきたようにも見えるし、一生懸命時間を掛けてワックスで固めたようにも見える。

どっちかはっきりせい!

体の欠点を補うファッションを取り入れたり、寝ぐせを上手に隠せる髪形を流行させたり、その背景には、ゆとり教育があるんじゃないかと思う。

ゆとりとは、緩さであり、冗長であり、規定の幅の広さであり、ピシっとしてないことだ。このゆとり概念を教育に取り入れて、勉強、勉強、勉強といった詰め込み型の反省と反動により、土日は休みで授業時間も短く、学生を追い詰めて画一的にならないように、という配慮がされて、結果仕上がってきたのが、ルーズ・ダボダボファッションを纏う若者達だ。

ゆとり教育世代は、ファッション・髪型までがゆとりを持ち、それを流行にしてしまっている。ファッションにまでゆとりを持ちたい一部の人間が、流行に仕立て上げたんじゃないのか?若者達にそんな力は無いか。。流行は大人が仕掛けたものであったとしても、それをゆとり世代は好んで取り入れたことは間違いない。

ゆとり教育は、現在は終わっているようだ。だから、ルーズソックスのJKを見かけない。それが理由でなく、流行はすぐに廃れ、また別のものが流行るのかもしれないが、なんとなくゆとり教育と、ルーズファッション世代が重なっているように思える。

ルーズな世代が、だんだんと社会に出てくる年齢になってきている。全員がルーズということはもちろんないけど、社会に出てきてルーズやダボダボしてたら、まずいですよ。いくらゆとり世代とはいえ、ルーズな生活はダメです。ゆとりを持って行動・生活するのはよい。


お腹が出てズボンにゆとりが持てないおじさんの苦言でした。